玄米と雑穀米ってどちらがいい?ダイエット効果が高いのはどっち?麦ご飯はどうなの?それぞれのメリットを比較してみました。

白米より雑穀米や玄米の方が体にいいのは知ってるけど、よく分からないからって敬遠していませんか?もしくは、ダイエットしてるけど、どっちが良いか分からないって方に、どちらを選ぶべきか解説しています。ダイエットしている方は、これを知り、変えると大きく変わると思います。『私は白米が好きだから』って方も見ていただいて欲しいです。損はしないです。知る事で、食生活の意識が高くなっていくと思います。これを見て、皆さんで健やかな体を手に入れましょう。

1.ダイエット効果が高いのは?

結論から述べると、

ダイエット効果が高いのは、雑穀米です。

雑穀米の特徴を簡単にまとめました。

  • ポリフェノールが豊富(赤米、黒米等)…アンチエイジング、美肌効果
  • 食物繊維が豊富(玄米、もち麦等)…満腹感が得られる、便秘改善
  • ビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富(白ごま、小豆等)…体の健康を保つ
  • カロリー、糖質が白米、玄米よりも抑えられる…血糖値の急上昇を防ぐ(肥満の予防)

これだけのメリットがあります。いい事づくめですね。

糖質が低い、食物繊維が豊富なことで、血糖値の急上昇を防ぐことが出来るのですが、これらは、インスリン(脂肪の蓄積を促すホルモン)の分泌を抑える効果があります。

白米に比べ、噛み応えもあるので、満腹中枢が刺激され、満腹感が得られやすいです。

これらの効果はダイエットに効果ありです。

雑穀米ほどではないですが、白米に比べると、玄米も食物繊維が豊富で、糖質を抑えられます。

 

2.体にいいのは?

体にいいのも、雑穀米です。雑穀米は最強です。

先ほど述べた特徴で、「ビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富」とあったように様々な栄養があります。

雑穀米には、五穀米、十穀米、十六穀米など、入ってる具材の量によって名称が変わり、栄養素も大きく異なります。十六穀米より多く入ってるものあれば、五穀米よりも少ない具材のものもあるので、商品によってまちまちです。最初に述べた3つの中から定番の具材と栄養効果について解説していきます。

五穀米の定番具材 十穀米の定番具材
・玄米 ・玄米
・あわ ・黒米
・キビ ・キビ
・もち麦 ・小麦
・大麦
・赤米
・ハトムギ
・栗
・ヒエ

 

十六雑穀米の具材(例) 主な効果 補足
大麦 食物繊維 白米の17倍の食物繊維、水溶性、不溶性のバランスが良い
玄米 GABA ガンマアミノ酪酸(GABA)により、緊張、ストレスを緩和。高血圧の方には、血圧を下げる働きをする
赤米 カテキン ポリフェノールの一種。コレステロールを下げたり、血糖の上昇を抑える効果がある。その他、抗酸化、抗ウィルス作用など様々な働きを持つ。
黒米 アントシアニン ポリフェノールの一種。眼精疲労や視力の低下を予防する。
黒豆 大豆イソフラボン 女性ホルモン(エストロゲン)に似た構造により、肌のハリ、髪のツヤをよくする
小豆 サポニン サポニンには、抗酸化作用、免疫力向上、肥満予防など様々な働きをする。他に、たんぱく質、ビタミンB1、B6も含み、食物繊維も豊富
もちキビ メチオニン 必須アミノ酸の一種。コレステロールを下げる、肝機能を高める効果がある。
もちあわ ビタミンB1 糖質を燃焼してエネルギーに変換。他には、食物繊維、鉄分、マグネシウムを含む。
たかきび ポリフェノール カリウム、鉄分などのミネラルと食物繊維が豊富。便秘や貧血の予防、美肌効果がある。
ひえ ひえタンパク質 不溶性食物繊維が豊富なので、整腸効果、美肌効果がある。ミネラルも豊富。
アマランサス ビタミンK 骨を強くし、骨粗鬆症の予防になる。その他、ミネラル、食物繊維が豊富で葉酸も含む。
キアヌ 必須アミノ酸 低カロリー、高タンパク質。便秘予防、美肌効果がある。その他、ミネラル、食物繊維が豊富で、葉酸を含む
ハトムギ コイクセノリド 美肌効果、肥満予防効果あり。
とうもろこし リノール酸、炭水化物 ビタミンB1、B2やカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含まれる。自然な甘みで、ご飯を美味しくしてくれる
白ごま セサミン、脂質 セサミンと脂質(リノール酸+オレイン酸)により、血中コレステロールを下げる(動脈硬化や肥満の防止)。その他に、抗酸化等様々な効果が得られる。

3.麦ご飯はどうなの?

麦ご飯は、「押し麦(大麦)」か「もち麦」を、お米(白米か玄米)に混ぜて炊いたものです。

配合する量により、栄養や食感などは異なります。押し麦ともち麦、あと玄米も含めて、比較していきます。

押し麦 もち麦 玄米
食物繊維(白米比、同量) 約17倍 約20倍 約6倍
食感 粘り気が少なく、プチッとした食感。 粘り気が多く、もちもちしていて、弾力がある。プチプチ感はある。 白米に比べると、すこしパサつく
値段 もち麦より安い 押し麦より高い 麦飯(白米+押し麦、もち麦)より玄米単体の方が安く済む。*商品や分量によって異なる
栄養素 豊富なミネラル、ビタミンを含む。 押し麦と栄養素は同じだが、もち麦の方が高い。 豊富なビタミン、ミネラルを含む。

 

押し麦、もち麦には「β-グルカン」という水溶性食物繊維の1種が含まれる。これが様々な作用をもたらします。効能をまとめました。

  • コレステロールの低下
  • 腸内環境を整える
  • 血糖値の急上昇を抑える
  • 満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防止
  • 肥満の予防
  • セカンドミール効果がある(朝食時に食べる事で、昼食、夕食の血糖値の急上昇を抑える)

食物繊維の量の違いから、玄米よりは、ダイエット効果が見込めます。栄養面だけでいえば、玄米の方が優れています。

白米じゃなく、玄米に混ぜて食べると、よりダイエット効果、栄養バランスはよくなります。

 

4.結論

ダイエット効果…雑穀米>麦ご飯>玄米>白米

栄養バランス…雑穀米>玄米>麦ご飯>白米

値段(安い順)…白米>玄米>麦ご飯>雑穀米

味(個人差あり)…白米>雑穀米>麦ご飯>玄米

ざっくりまとめると、このようになりました。ダイエット効果、栄養バランスともに雑穀米が優れていました。ただ、その分値段も高いんですね。これらの要素を見て、自分に合うのを選んでいただきたいです。下に、どれがどんな人に合うかまとめました。ぜひ見ていってください。+の部分を押してもらえると開きます。今回はメリットの部分にフォーカスしましたが、別記事では、デメリットについてもまとめていきます。出来次第リンクを貼っておきます。

まとめ
白米は、味、値段重視の方にオススメ

雑穀米は、健康的、ダイエット効果重視の方にオススメ

玄米は、トータルバランスをよくしたい方にオススメ

麦ご飯は、ダイエット効果のみを重視の方にオススメ